近代史「機械」の奥深さ
6月1日水曜日。
午前、意匠特論「我々は人間なのか」輪読。今回のテーマは「機械」。近代の中で「機械」が生命体として扱われるようになり、もはや機械が人間化し、人間が機械のための労働者として道具化しているという話。近代における「機械」というテーマはかなり深く、イギリスのモリスによるアーツ・アンド・クラフツに始まり、ドイツの工作連盟、バウハウス、そしてフランスのコルビュジエに至るまで、近代建築史の主要議題であった。
それにしても、私達が何気なく使っている「機械」がこのように解釈され、建築のテーマになっているのはかなり面白い。歴史学の奥の深さ、思考の深さを思い知らされた。なかなか建築にまったく別分野のモチーフを描き、歴史的に位置付けるのは難しいと思う。
午後、修論中間発表梗概を作成。卒論で取り組んだル・コルビュジェ・センターと現在取り組んでいるカップマルタンのプロジェクトの中で、「蜂窩」がどのように変化していったのかを見ていく。