山陰・九州建築① グラントワ・萩市民館
4日間の山陰九州旅行。修論がかなりやばいが、ゼミがしばらくないこのタイミングで菊竹・磯崎建築を主テーマに見ていく。
11/21(月)
益田 グラントワ
「交錯するモダン 機能と装飾のポリフォミー」の展覧会へ。
第一次世界大戦後からコルビュジェなどモダニズストまでの時代背景の中の装飾とデザインの流れを追った展覧会。テキスタイル、服飾デザイン、家具などさまざまなデザインが絡み合って潮流を作った時代。無知であるが故に、内容理解はなかなか難しかったが、一つ一つのデザインは面白かった。ウィーン工房、バウハウス周辺のデザインの流れが少しわかった。
リートフェルトの家具がカッコいい。
内藤廣設計のグラントワは、3度目だが相変わらずどっしりと、人をあたたかく迎え入れてくれる建築だった。古びないなぁと感じる。揺るがない強さのある建築。地域、現代、アート、全てのコンテクストを真っ直ぐに受け止めた建築。
萩市民館
菊竹清訓設計の市民会館。
情報天蓋。大きな建物を覆う鉄骨フレームに沿うように照明が計画される。照明によって空間の流れが作られている。天蓋と室内空間の骨格は分離され、室内空間はブルータルな仕上げに感じる。
照明ワイヤーは全て2点で吊り下げられていて、実は天蓋とはほぼ独立した状態である。
無理言って大ホールも小ホールも見せてもらうことができた。親切な職員さんで、照明まで全てつけてくれた。
スケール。とてつもなく大きい扉。ヒューマンなスケールを歪めさせるエレメントを用いることで公共性を作っているのだろうか。
大ホールをメインの空間としがちなホール建築を、市民に開放するため、回遊性を持った広場空間を内部に計画。実際、ヒューマンなスケールとそうでないスケールがうまく混じり合って市民が利用しやすいスペースになっているように感じる。喋りにくる人、新聞を読みにくる人など意外にもいろんな人達が出入りしていた。