欧州建築行脚69 トルコ ブルサ
8月20日土曜日
ブルサはオスマン帝国発祥の地として世界遺産に登録されている。当時首都として機能していた。イスラムのモスクが立ち並ぶ中、カラフルな街並みも残る。
イル・ジャーミ
初の本格的なイスラム建築。構成はシンプル。中は入ると広大なドームが4つ、奥にさらに2つ待ち構えている。やはりイスラムで独特なのは青を基調とした模様だろうか。天井付近の装飾は赤色ベースで飾られている。
ステンドグラスもタイルデザインと結構類似していて、光を印象的に見せるということに主題は置かれていないと思う。模様の作り出す魔術のような変な感覚が、信仰に繋がっているのかもしれない。
Green Tomb
やっぱり青い。けどすごく綺麗。ドームはキリスト教のに似ている。墓の棺桶が、ただ金とかでゴージャスにするのではなく、イスラム文化ならではの青い石で彩っているのは興味深い。タイルは高級品だったのかな。
ウル・ジャーミ
20個もの円天井を持つモスク、中心のガラス天井から光が差し、室内であることを感じさせない。その下に噴水があり、男性限定で手足を清めることができる。
建築も面白かったが、教会に貼られている絵画のような文字のような壁画に興味がいく。変な曲線。アラビア文字に近いものだろうが、この模様がイスラムの世界観を作り出している気がする。
子ども
トルコでは子どもがけっこう乞食をやっている。もちろん大人も多いが、子供は積極的。お金がないのはもちろんそうなんだろうけど、多分暇をもてあましている。丘の上で「ここに5リラ落ちてませんでしたか?」と聞かれる。5リラって40円弱くらい。断ってもかなりしつこくついてくるが、子どもだから憎めないなーって今回初めて思ってしまった。
Muradiye Mosque
少し暗い、葱坊主が綺麗なモスク。相変わらず青いタイルが美しい。規模は小さいけれど、形式的にはイル・ジャーミに似ている。
イスタンブールへ
イスタンブールへ行くためオトガルへ。とりあえずバスに乗り込むも、切符は車内で買えないという。ただ乗る前に住人に確認したときはチケット売ってるとこはないからバスで買うしかないと言っていた。さて困った。現金を運転手に見せるも受け取ってもらえない。どうやら専用カードでしか乗ることができないみたいだ。
しばらくすると、「これ使って」っとおばさんが1人カードを貸してくれた。しかも「いくら?」って聞くと「no problem 」って。心優しいトルコ人に助けられ無事オトガルへ行くことができた。
イスタンブールの夜はすごく賑やか。そんな中美しいモスクがライトアップされ街のシンボルのようになっている。