欧州建築行脚68 トルコ チャナッカレ / トロイ遺跡
8月19日金曜日
チャナッカレ行きの夜行バスで起床。隣の席が奇跡的に空いていて、寝転がることができた。快調。
オトガルから市内へ。トルコでは市内から少し離れたところに長距離バスターミナル(オトガル)がある。
港の近くでカフェを見つけて朝食に。メニューは一つしかないと言われ、すこぶる豪華な朝食が出てきた。これでも700円くらいだったから許せてしまう。
トロイ遺跡
トロイの木馬で有名なトロイ。ミニバスに乗って30分ほど。ミニバスに乗る前にタイからきたおじさんと仲良くなる。めちゃくちゃ世界旅行しまくってる定年過ぎたおじいちゃんで、いろいろ情報をもらう。日本も多分自分より知ってるくらいの旅行者。
博物館
トロイ遺跡の変遷が見れた。大きく6期にも及ぶ発展と衰退の歴史。街自体は拡大していったみたい。トロイの内容よりも、博物館の建築がおもしろかった。螺旋構造の美しい建築。
遺跡
入ってすぐにトロイの木馬が。ただ入らないようになっていた。想像以上に小さい。これがトロイア戦争の舞台かぁという感じ。
遺跡自体はそんなに大きくなかった。各時代ごとに遺跡が残されているのが示されているものの、全然わからず、すぐに見学を終える。ただ、残すべき建築ってなんなんだろうって思う。どういう風に残るのがいいのか。
ブルサへ
移籍を見終わってチャナッカレへ帰り、遅めの昼飯を食べてからブルサ行きのバスに乗るためオトガルへ。オトガルについてからバス乗り場どこ?って聞き回るとみんな違うことを言い出す。
別のバス会社のおっちゃんがおかしいからといって電話して聞いてくれると、「ここ(バス停)には止まらない。あの道沿いで待ってたら15:35に拾ってくれる」って伝えられる。バスターミナル真横にあるのに道で拾うんかよ!と思いながら仕方なく歩いて待つが、案の定バスは時間通りには来ない。ある意味グローバルスタンダード。しかしやはり道で待てって言われてる時点で「ほんまに来るんか?」と半信半疑だったので不安は募るばかり。
しばらくして、1人道で待ってる自分を心配したのか車が止まっておじちゃんが降りてきてくれた。チケットを見せる。そしたら通りがかったバスにあれや!っていって見つけてくれた。ただ、そのバスに乗り込んで走り出したと思ったら、反対方面行きだったことが判明。めっちゃ確認してるのにトルコは英語が全然通じないのが難点。チケット持ってへんかったらまず普通は乗せへんやろ。なんで乗せんねん。すぐに降りて徒歩で引き返す。結局ほんまもんのバスはどれやねん。
流石に時間も15:45になって過ぎてしまったし、当初乗る予定だったバスも通り過ぎただろうし、これは詰んだと思ってイライラしながら途方に暮れる。しかししばらくして反対車線にミニバスが止まって、自分に合図を送ってくるおじさん発見。どうやら本命が現れたよう。4時間のヒッチハイクという暴挙に出なくて済んだ。
ブルサ人
バスに乗ると陽気なトルコ人が話しかけてきてくれ、仲良くなる。随分ブルサのこと、トルコのこと、歴史、食べ物、動き方などあれこれ教えてくれた。英語が話せる珍しいおじちゃん。
しばらく話してると前席のおじちゃんや兄ちゃんがチラチラこっちを見てくる。どうやら自分のことが気になるよう。トルコ人が日本に行くにはビザの取得が大変でお金もかなりかかるとか。日本人と聞くと「ジャポネイ!」と言って目の色を変えるトルコ人、面白いし好きになる。
当初ブルサのオトガルまで行く予定だったけど、おじちゃんの助言でブルサ大学で降りて地下鉄に乗って市内へ行くルートに変更。バスに乗っていた別のブルサ人が案内役を務めてくれることに。地下鉄に乗るにはカードが必要だけど、持ってないから彼のカードで乗せてくれることに。タダ乗り、なんでここまでしてくれるんやろ、すげーな。
ハプニングも多かったが、色んな人に助けられ無事ブルサへ到着した。トルコ人のこの陽気であたたかい国民性に惹かれた。