欧州建築行脚45 ローマ パンテオン/コロッセオ
7月27日水曜日。
ついにローマへ。「すべての道はローマへ通ずる」いろんなオリジンを探っていきたい。
パンテオン
ビビった。マジでビビった。一気に暑さでダレた体に鳥肌が立ち、意識が鮮明になる。えげつないオーラを放ってるように見えた。ローマ時代から立ち続けている建築物。迫力が想像の遥か上をいく。この上ない重厚感。これが大地に立つということか。こんな力強い建築見たことない。完璧なプロポーション。
中に入ると天から降り注ぐ光。広大なドームの空間が待ち受ける。ドームの一室空間はかなり広く、天からの太陽光で中は全体的に明るい。うっすらと見える光の差し込むラインが非常に美しい。本当にこんな光の線、見えるんだ。
コロッセオ
古代ローマの闘技場。劇場、スタジアムの原型。朝猛獣と人が戦い、昼死刑囚が殺され、夜には剣闘士同士が戦ったという殺人スタジアム。4層に分けられていて、身分によって座れる席が違う。これほどの規模の石造りによる円形闘技場はやはり迫力満点。キリスト教時代にはこの闘技場が採石場のようになっていたとか。殺人とかえげつなーって思ったけど、今のアマプラとかで殺人サスペンスドラマを見るのと同じ感覚なのか。
空間構成はそんなに今の劇場とは変わらない。強いて言えば地下。人や動物、なんでもステージへ飛び出させる仕掛けになっていた。ただし、これをリフトアップするのももちろん人力。奴隷階級によって支えられた時代なんだなぁとつくづく。
フォロ・ロマーノとパルティーノの丘
ローマの都市国家の遺跡。これが世界のルーツかと思うと心が躍る。けど遺跡って見方が難しい。遺跡そのものの迫力はもちろんあるけど、かつてどう使われていたか、それを知らなければ面白さは半減。必死に解説文と睨めっこしながら一つ一つ見ていった。
古代ローマのフォルムとバシリカは、皇帝が代わるごとに作られていた。だからこの遺跡の中にはいくつもの似たような神殿だったりがひしめいている。意外にも、前の皇帝の建てた立派なものを使い続けようっていう気はないらしい。ただそのおかげあってこの立派なフォーラムが形成された。
教会の遺跡なんかは特に面白かった。とんでもなく大きいアーチが顔を覗かせている。
ただ、広すぎて疲労困憊になった。
ピッツァマルゲリータ
ホテルでレストランの割引券をもらったので、近場のピッツァリアへ。今回も1番安いマルゲリータを注文。やっぱりイタリアのピザは絶品。チーズがとにかくうますぎる。