欧州建築行脚39 ヴェネツィア ビエンナーレ(アルセーレ)

7月21日木曜日。

昨日に引き続き、ヴェネツィアビエンナーレ、アルセーレ会場へ。アルセーレは国で最も重要な造船所として機能していた。

財布擦られる

今日も昨日と同じようにバスに乗ってヴェネツィア本島へ。そのバスの中で大事件。満員のバスに乗り込んで片手に携帯、片手に吊り輪を掴んでいた。人が多く行き来する中で、かろうじて自分の場所を確保する。しばらく揺られてふと目の前のハンドバックを見るとカバンがなぜか空いている。そしていつもの財布がない。やられた!!

あぁぁああ!!ムカつく!!!!おそらく急ブレーキのときにみんなが体勢を崩していた時。意識は上の吊り輪に集中し、カバンに目は向かない。この一瞬でやられた。中身は最近限度額増額申請したばかりのクレカ1枚と、現金1万円弱、そしてニセ学生証。即効クレカを停止申請。派手に大きな損失は免れたけど、貧乏学生にとって一万の出費はメチャクチャ痛いし、なにより中学から使ってきた財布がなくなって猛烈にショック。ちょっとのスキを油断してしまった自分に腹が立つし、こんなクソみたいな犯罪が流行している国にイラ立ちがおさまらない。こんな最悪な出来事で1日はスタートする。

動物、人間。表情って1番迫力がある。力強さ、悲しさ、もどかしさ。全部目元から伝わってる。1番人が心動かされるものだと思う。建築は静なるもの。対して生き物は動的。目にはダイナミックな力が宿っている。漆黒の球体の中から光り輝く点。形にしてみればたったそれだけなのに、ここからエネルギーを感じ取れる。

国立マルチャーナ図書館

ルネサンス建築で有名なサンマルコ広場の図書館。中に入ろうと思ったら、ここからは入れないから反対側(広場の反対側だから結構遠い)に行ってくれって言われて、行き先変更。歩いて行ってみると今度は、ここからは入れないし、今はその図書館入れないよって言われる。けど学生なら受付で言ったら入れると助言をもらって「さっきのは何やったんや」と思いながら引き返す。
またさっきのとこ戻ったら今度はさっきと違うお姉さんがいて、今度は「ノービジター!」ってキレかかってきた。いきなりキレんなや。いやでも、学生ならいけるって聞いてんけど、、と言おうとしても聞く耳持たない。イタリア語でギャーギャー喚いてくるし、こっちも色々ムカつくし、それで図書館の中ちょっと見えかかってるから、I’m a student!!って睨みながら、ギャーギャー無視して強引に手前までいく。

結局チラ見しかできずに引き戻されたけど、天井はガラスがはめ込まれたコンクリートによる格子。外壁が内装のファサードに変化したような空間で吹き抜けていて、気持ちよさそうだった。

Infinity - All is sacred

アルジェリアのビエンナーレ会場を偶然見つける。今日の2つの出来事でヴェネツィアとイタリア人(全員が悪じゃないと思うけど!)に嫌気が差していたときに、いい展示を見つけた。

生命。生まれる命。「生まれる」って美しい。小さな白い粒子が浮遊していろんなものを形作る。ここでそれが生み出されたかのように。「浮いている=自由」をイメージした。何も何も縛られないふわふわと軽い状態。鏡、ビデオ、粒の集合で作っているインスタレーション。いろんなものを生み出せる場所として、建築もこんな自由を作り出せる場を作れないかな。

ロッカー

ホステルのロッカーに荷物を預けていた。ロッカーの施錠は受付時のレシートに表記のバーコード。当然そんなもの盗まれてしまったから、ホテルの人に頼み込むしかない。ただレセプションは長蛇の列。電車の時間まであと2時間。うまくいくのか、、。

ホテルの人は幸い優しくて、すんなり開けてくれた。部屋番号とかロッカー番号とかちゃんと記憶していてよかった。これからは写真で「記録」が必須だな。

ボローニャへ

2時間かけてボローニャへ。着くとバスに乗り換え。タバチ(タバコ屋)でチケットを買う。結構治安悪そうなfirst impression。

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