欧州建築行脚62 ギリシャ メテオラ
8月13日土曜日
今日はメテオラに向かう日。メテオラは初め計画に入れてなかったけど、岩見が行くと言っていてだんだん行きたくなり、アテネの滞在時間が余ったのもあり予定変更。午前中時間があるので旅の準備にあてる。
バスチケット
明日のカランバカ→デルフィ、そして次の日のデルフィ→アテネのバスチケットを買いに、長距離バスセンターへ向かう。購入場所へ着くと、ここではアテネ初のチケットしか買えない、デルフィ初のやつはデルフィで買ってくれ!と言われ無駄足に終わる。ギリシャはネットでチケットを買うにもうまくいかないし、出発場所でしか買えないとなると、本当に手に入るのかどうか不安が残るが仕方がない。
諦めてメテオラ行きの電車に乗り込む。
メテオラ
メテオラに近づくにつれ、地球から這い出てきたものすごい迫力の岩岩が徐々に現れ、興奮が高まっていく。到着して駅を降りると、ものすごい壮大な、これぞ地球!と言わんばかりの景色が待ち受けていた。
バス
明日はデルフィの予定。朝バスチケットが買えなかったから、ここでまずは購入したい。が、「明日のデルフィ行きのバスはない!なぜなら明日は日曜日!祝日だから!」ときっぱり。これでデルフィ行きの夢は絶たれた。祝日には何度も悩まされる。仕方なく、アテナに戻る計画に変更し、アテネ行きの電車のチケットを購入。デルフィの宿も取ってたけどキャンセル。英語が堪能な岩見に電話で交渉してもらうも、キャンセル料は残念ながらタダにはならず全額払うことに。
メテオラの山々
気を取り直してeバイク(電動マウンテンバイク)を借りて、夕日を見にメテオラの山へ。メテオラを巡るのに、このeバイクはめちゃくちゃ良い。激しい山道を難なく登り、絶景スポットを回る。
大地の迫力はえげつない。何もかもがどうでも良くなるような力強い景色。この世のものとは思えない絶景。大地の造形を見ていると、建築なんか本当にちっぽけだと思う。
ただ、このメテオラにはこの崖の上に修道院が聳え立っている。大地だけでも訳がわからないのに、その上に建物が建っている。理解の範疇を超えている。
夕日、本当に美しかった。どのアングルからみても、どこを切り取っても壮大で、感動する。メテオラに来て良かった。スケールのデカさが違いすぎて、自分の価値観が書き換えられた気がする。
ふとコルビュジエのことを思い出した。コルビュジエもさまざまな歴史を辿り、近代建築を生み出す。このような強い建築、大地が作り出す風景、厳しい生活を極め抜いた修道士達の生活風景に少なからずimpressionを受けているはず。
夕食
ギリシャでご飯が美味しすぎて財布の紐が緩みっぱなし。今夜は肉料理。口の中で肉がとろける。美味すぎる。