欧州建築行脚59 ギリシャ 古代アゴラ

8月10日水曜日。

ギリシャ2日目。アクロポリスの下に広がる古代ギリシャ、そしてローマ時代の都市空間を訪れる。

ハドリアヌスの図書館

平面構成が面白い。回廊の中に礼拝空間がおさまっている。神殿のような作りだが、内外共に多様な空間が広がっていると想像できる。平面プランにいろんなレイヤーが現れるのが興味深い。

ローマンアゴラ

遺跡としては平面構成くらいしか把握できなかったが、やはり中心は列柱による四角い平面構成。この平面の中にいろんな機能を持った建物をぶち込んでいる。

古代アゴラ

古代アゴラは市民活動の中心の場所。かのソクラテスもここで哲学の対話をしたという。平面構成は列柱によってできた市場によって大きな広場が作られ、その中に音楽堂や神殿が建てられる。

基本的に建物の全体を見ることはできないが、多くの基礎は残る。基礎は建物の永続性を物語るエレメントかもしれないと気づく。

ゼウス神殿

ギリシャ神話の中で最も登場回数の多いだろうゼウスの神殿。さすが、規模が果てしなく大きい。コリント式の列柱により飾られる。数本の柱しか残っていないが、それだけでも迫力は十分だった。

Panathenaic Stadium

初代近代オリンピックが開かれたスタジアム。選手入場とともに盛り上がりを見せるスタジアムの空気が少し感じられる。洞窟のようなアプローチには感動。

リュケイオン

アリストテレスが学校を建てた場所。そしてアリストテレスと門下生が歩いた庭園。やはり思考に散歩は重要。

パナギア カプニカレア教会

ギリシャで最も古いとされるギリシャ正教会の教会堂。ギリシャ正教の教会は初めて。強烈なビザンチン信仰を感じる。スケールの小さな教会にキリスト教を凝縮させたような教会。外観からは想像もできないような薄暗い世界が広がっていた。

再会

岩見とギリシャで再会。夜中にビールとギュロスで乾杯を交わす。旅先で再会できてテンションが爆上がり。

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