欧州建築行脚58 ギリシャ アクロポリス
8月9日火曜日。
ホステルの朝食をとりながら、YouTubeでギリシャ神話を予習。アテネとギリシャ神話は密接に絡んでいて面白い。
パルテノン神殿
いざ、アクロポリスの丘へ。小高くそびえる丘の上にパルテノン神殿、エクレティオン神殿が立っている。「これがギリシャか」心の中で興奮が高まっていく。
パルテノンはこれまでみたどの建築よりも力強かった。これまでの旅の中で力強い建築ナンバーワンは堂々のパンテオンだったけど、さすがギリシャオリジナル。プロポーションの完璧さと同時にドリス式列柱の強固さみたいなのを肌で感じる。
大理石が白い。ローマの遺跡はなんでか結構みるのが疲れたんだけど、清々しい感覚で見ていられる。力強さをもちつつ、どこか軽く感じる。白い大理石と青い空の力か、晴れやかな気分になる。古代ギリシャの人々はこれをアテナ神に見立てていたんだぁと思うとおもしろい。キリスト教の信仰の深さは本当にわからなかったけど、ギリシャの多神教は日本の神の信仰に近いから、神殿というのは神社の感覚か?
肌で感じるものが多いパルテノンだけど、コルビュジエをはじめ著名な建築家はこぞってパルテノンから影響を受けているけど、何をそんなに思ったんだ??
エクレティオン神殿
しなやかな宮殿。イオニア式が女性的だと言うのが少しわかった。宮殿なんて何見ても一緒と思ってたけど、柱の太さ、長さ、プロポーションが変わるだけでこれだけ印象が変わるのかと衝撃を受ける。パルテノン神殿と並ぶと本当によく違いがわかった。
途中、中国人の女の子に写真を撮ってくれないかと声をかけられる。イギリス留学中で教育専攻。普通に1.2枚撮るくらいかなと思ってたら、めちゃめちゃいろんなポーズをとってほしいと言われ、最後は違う建物まで移動して撮影で、もはや専属カメラマン。けっこう楽しかった。
アクロポリス博物館
パルテノン神殿をはじめアクロポリスの丘の発掘品を展示する博物館。中でも彫刻はおもしろい。ギリシャ神話のストーリーが描かれたものが多く、つくづく予習してアテナへ供えるためのコレーの彫刻から、アルカイック美術の面白さに気づく。
夕食
気づけば、閉館の時間。たまたま知り合ったギリシャ人のおっちゃんからギリシャのトラディショナル料理Musaka を教えてもらったのでそれを食べにレストランを探す。値が少しはったけど、ナスがサンドされた料理でフワフワしていてなかなかいけた。