欧州建築行脚54 ナポリ ヌオーボ城 / 卵城
8月5日金曜日
今日は一日ナポリの街を歩く。
ヌオーボ城
ルネサンスとゴシックの城。城は中庭を囲むように住居が配置される。中に礼拝堂も。ローマのパンテオンの光を参照しながら、ゴシックのリブによって構成。ただ、ローマを見た後のルネサンス建築はやっぱり物足りない。
ナポリは結構カオスな街かもしれない。建物は中途半端に保存され、現代のビルもの建築も立つ。そんななか、ピッツェリアが立ち並ぶ街並みはよかった。生活感が都市に溢れている。
卵城
海の上に飛び出した要塞。
ジェズ・ヌオーボ教会
ファサードが見れなくて残念。おそらくルネサンスの教会。いや、バロックだろうか。放物線を描いたようなダイナミックなアーチがある。
サンタ・キアラ教会
バシリカの形式をとりながら、ゴシックのリブで構成(いやロマネスク?)するという見たことのないスタイルの教会。ゴシックは迫力があるけれど、ディテールの濃さだけで圧倒する暴力的なイメージを持っていた自分にとって、この教会はゴシックを上品に扱っているように見え、好感が持てた。直線と曲線がバランス良く保っている。ステンドグラスからの黄色い光もまた、そっとしたやさしさを持っている。
国立考古学博物館
ポンペイの発掘品、ポンペイの模型、ローマギリシャ時代の彫刻が展示されている博物館。
博物館のルートが分からず迷走。おんなじところを行ったり来たり。ただ、ポンペイの全体模型は圧巻だった。本当に都市がまるまる残ってる!明日歩くの大変やなと思いながらも、ワクワクが増す。
夜の街ナポリ
ルームメイト、matteoに飲みにいかないかと誘われ、こういう機会じゃないと行かないし、いいチャンスだと思って疲れた重い腰を上げて外へ出る。
マテオは4カ国語を操るナイスガイ。フランスとカナダのハーフで、そんなバックボーンだから当然英語は話せるし、スペイン語も話せるみたいで、さらにイタリア語も最近半年勉強して話せるようになったという。酒場でも3カ国語を操りながらいろんな人と話して盛り上がっていく。
ちなみに、こっちで自己紹介すると、Taisei!you know Mike Tyson?って聞かれる。天才ボクサーの名前。てことであだ名がTaisei→Tyson→Mikeてことでおれはマイクになった。
ローマでもそうだったけど、イタリアの酒場文化には驚いた。みんなノリがいい。というかほぼクラブ状態。それの屋外版。めちゃくちゃ叫んで踊って、飲んで喋って。日本で外でこんなにはしゃげるのは祭りの時くらいだろう。さすが、社交が大好きなイタリアの文化。