欧州建築行脚50 ティボリ ハドリアヌス邸/ヴィラ・デステ/ビア門

8月1日月曜日。

今日から8月に突入。同時に建築行脚は記念すべき50日目。今日はローマから1時間くらいバスに揺られ、ティボリという街へ向かう。

ハドリアヌス邸

古代ローマの遺跡。ハドリアヌス帝が気に入った古代ギリシャの建物などをこのティボリの地に集結させ、都市を作ってしまったというなんともスケールの大きい話。

浴場や劇場、宮殿、庭園。いろんなものが点在しながら街を作っている、そのスケールはバカでかい。平面的にも、垂直方向にも圧倒的スケール。

ル・コルビュジエが25歳の時に東方旅行をし、その時この遺跡のスケッチを多く残している。何を見てるんだ?と思いながら観察するも、相変わらずわからない。遺跡巡りはまだ自分にはハードルが高いようだ。

ヴィラ・デステ

噴水で有名な庭園。いちょうの葉っぱのような噴水、彫刻の口から流れ出る噴水、空高くまで噴き上がる噴水。何百もの噴水がいろんな形で噴き上げる。庭は彫刻作品のように奥行きがあり、流れがあり、かつ生き物の棲家となっている。

滝のように流れ落ちる水、噴き上がる水、溢れ出る水、滴る水、静かにゆらめく水。同じ水でもいろんなデザイン手法があることを学ぶ。

カナダ人

帰りのバスでカナダ人と仲良くなる。コンピューターサイエンスやってるポスドクの兄ちゃん。20代かと思ったら年齢は40。マスターの後はどうすんの?って聞かれてドクターか働くか迷ってるって言ったらあっさり「後者やな。」って。勉強は大事やけど一旦実務経験を積む方が大事やと。それはもちろんよくわかる。けど自分は欲張りな人間。全部やりたいと思ってしまう。第3の選択肢みたいなんないんかな。

ビア門

ローマへ帰ってきてから、ミケランジェロがファサードを設計したというビア門へ。ファサードの反対側へ行くと見事な城壁が残っている。街がかつて囲まれていたという記憶。ローマはとんでもない数の遺跡が街中に溶け込むように現れるから本当に面白い。

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