欧州建築行脚⑤ ルイ・カレ邸/アルカード・デュ・ラック/ヴィナース柱
6/19土曜日
家主岩見にトラブル発生。岩見はいないけど、今日は岩見家で知り合った先輩2人でアールトのルイ・カレ邸へ。
先輩に教えてもらったルートで集合場所まで行こうとするも、またもや電車を逆方向に乗ってしまう。軌道修正して電車を乗り直す。こんなこともあろうかと出発時間を30分くらい余裕みていたのでなんとかセーフ。
モネハウス
まずはモネハウスから。モネは画家のモネじゃなくて政治家のモネらしい。誰やねんと思いながら茅葺きの魅力的な住宅へ。
ドイツ式のトラディショナルな住宅。伝統的な住宅は日本に限らず、手作り感があってあったかい。なんでだろう。
ルイ・カレ邸
アルヴァ・アールトによる田舎の住宅。すごく温かい住宅。自然とともにある、木をふんだんに使った住宅。どうやらアールトは木の天井に凝って、職人さんをフィンランドから呼び寄せたらしい。コルビュジエは冷たく、アールトはあたたかい住宅を作るとガイドさんが言っていた。本当にそうか?と思ったけれど、たしかにコルビュジエの住宅であたたかさは感じてないかもしれない。アールトは逆に木の温もり、ランプの光を駆使してあたたかいゆったりした住宅を作っているイメージ。
窓枠がとても大きく造られていて、かつ相当低くて特徴的。ゆっくりと過ごせる仕掛けだろう。緑の取り込み方もル・コルビュジエとは少し違う。アールトはあくまでも内部空間は内部空間で設計しているのじゃないだろうか。もちろん外部空間を意識したデザインだけれど、アールトの場合は景色を遠景として見ているような気がする。コルビュジエの場合はもう少しレイヤーがある。空間を多様に作ることでそれは成り立っているんだと思う。
リカルド・ボフィル アルカード・デュ・ラック
低所得者のための集合住宅。宮殿のようで迫力がある。リカルド・ボフィルの建築は結構重いものが多い。ずっしりと、力強く建っている。けれど、力強すぎて、形態が強すぎて、住民同士のコミュニティという観点から見ると、良いのかどうかわからない。けれど低所得者のための集合住宅を立派なものにする、という必要性があってこういう建築が生まれたのかもしれない。
ミロのヴィーナス人柱
おかしな建築を発見した。ミロのヴィーナスが柱となって建物を支えているではないか!!しかも高さが必要ないところは頭を切り取ってケツに埋め込んでいる。マジで意味がわからないけど、ネタ建築として面白かった。
晩ごはん
クラムチャウダーとリゾット。