欧州建築行脚② パリ サヴォア邸/凱旋門/エッフェル塔
6月15日水曜日。
今日は、サヴォア邸に向かう。
朝、フランスパンを頬張って、朝食を済ませる。昨日飲んだからかちょっと眠気が残るパリ2日目。
色々やらなきゃいけない仕事を終わらせてから、11時に家を出発。通常だと1時間くらいで着くのだが、今回も乗るべき電車を間違えてしまう。パリの電車は行き先が分岐するものがあるので同じ方向だと思って乗っていてもいつのまにか違った場所に行ってしまうのだ。ということで引き返して、電車バスを乗り継いで、14時ごろ到着。
サヴォア邸
ル・コルビュジエ住宅の最高傑作といわれている作品。
初めて見たとき、スケール感があまり掴めなかった。とてつもない豪胆のはずなんだけど、そんなに大きいとは感じない。敷地の緑と調和している感じで、かわいい建築だなぁと思った。
ル・コルビュジエは建築家で数多くの書籍を残していて、けっこう小難しい理論を唱えているイメージがあったので、建築も難しいのかと思っていた。実際はかなり気持ちよく、優しい建築で、どのアングル、場所にいても多様な景色が展開する、飽きることのない作品。住む人を包み込んでくれるようなやさしさがあって、理論がどうとか言う前にすごく良い住宅だと思ってしまった。
作品集や写真とかをみていてあまり分からなかったけれど、光についてかなり計算され尽くしている。空からの光、窓からの光、中庭(屋上庭園)に差し込む光。室内だと天井の明るさ、床の明るさ、全部違う明るさだからこそ、本当に飽きない。さらに室内はパステル調のカラーで彩られているから、どの面も違う。こんなにいろんな要素が散りばめられているにも関わらず、「調和」している。
ル・コルビュジエは闘う建築家。ものすごい熱量で建築に向き合った人だと思う。彼の本をあさると、かなり合理主義的な考え方が見られる。てっきり、住人に厳しい、住人を律するような住宅を作っているのかと思っていた。実際は必ずしも厳しいわけではない。非常に丁寧で繊細。ゆるやかなで穏やかな時間が流れている感覚。建築自体には厳しく向き合っているがゆえに、こんなに細かな住宅を作れたんだろう。
凱旋門
パリを上空から眺めたくて、エッフェル塔に向かう。その道中、凱旋門に遭遇。ナポレオンが戦争に勝ったときに作られた記念碑。この門を中心に12本の通りが放射状に伸びている。建築は新古典主義。今では想像できない大改革だっただろう。ナポレオンのために国がとてつもない熱気に包まれていたのだろうか。とても荘厳で迫力ある建築。
きれいなフランス人女性(多分)がいたので一緒に写真をパシャリ。だが美女には美男がセットである。ツーショットの夢はなかなか叶わない。
エッフェル塔
エッフェル塔へ。
エッフェル塔はパリ万国博覧会のときにギャフターズ・エッフェルによって建てられた。
構造が本当に美しい。近代技術の象徴だ。
チケット買うために長蛇の列に並ぶ。ここでヨーロッパの国民性なのか?熱いカップルを目の当たりにする。前に並ぶカップルが並んでる時にけっこうアツアツめなキス。しかも1回や2回どころじゃなくて軽く20回くらいはやってた。目のやり場に困りながら自分の感覚がおかしいのか、やっぱりヨーロッパだからなのかめちゃくちゃ考えた。結論、他のカップルもけっこういっぱいキスしてたからヨーロッパは自由。
エッフェル塔からの眺め。パリを見渡せる。空に霧がかからないからか、めちゃくちゃ遠くまで見通せる、本当に美しい景色。歴史が作り上げたまち。
タイミングよく、日の入りに遭遇できた。時間は22時。Beautiful. 陽が落ちるのが遅すぎて、いつまででも外で動けてしまう。
ビッグになって帰ってこい兄弟!
おう!サンキュー!!やってやるぜ〜!!