伊東豊雄とコルビュジエ
5月26日木曜日。
ル・コルビュジエの図面整理を行う。ほぼ1000枚ほどのプロジェクト図面の整理が完了した。各プロジェクトは独立しているものの、やはりプロジェクトごとにテーマはシームレスにつながっている。一貫したテーマを探求し続ける姿勢には感動する。将来建築を設計する際も、統一的なテーマを持てると、自身の思考の発展につながると思う。
夜、後輩の研究プランをみんなでギロン。図書館に関する研究をどういう風にやっていくのか。思想研究に絡めていくなら、絞る対象は伊東豊雄になるのではないかという結論。伊東さんのせんだいメディアテークは、現代建築史上に残る図書館建築の一つ。ここから伊東さんの図書館を掘ってその流れを見るのか、菊竹と絡めるのか、近場の大社文化プライスに全振りするのか。今後が楽しみだ。
ちなみにせんだいメディアテークについて伊東さんは、コルビュジエのドミノシステムの現代版解釈であると言っている。伊東さんはコルビュジエを相当好んでいて、どんなふうにコルビュジエを捉えていたのか、解釈したのかについては研究すればかなり面白いかもしれない。コルビュジエを意識しつつ自分達に馴染みの深い、世代的には最後の建築家なので、コルビュジエについてあまり叫ばれなくなった今、勉強しておく価値ありだ。